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Honda Silk Works(染織)

Honda Silk Works
本多祐二さん、さくらさん夫妻の染め織り工房です。
3年前、養蚕から行う布づくりをするおふたりが、
「工房からの風」に初出展くださいました。
覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

Q1
Honda Silk Worksさんは「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
絹のショールを出品します。
布の表情と質感にこだわり、糸作りから手掛けています。
糸は繭を茹でて挽いたものと、
綿状にして紡いだものに強く撚りをかけて、
天然染料で染めて織っています。

制作の根っこにある、養蚕での経験と感じた思い、
素材の特性を布に表現できる様に、
繭や糸を沢山いじくりながら、
発見と閃きと悩みを繰り返しつつ製作して来ました。
何年もかかりようやく少しずつ、
これからも作り続けて行きたいと思う形が出来て来ました。

日常使いと言うには存在感がありすぎるかもしれませんが、
とても力強くこの一枚でどこにでも出かけて行きたくなる様な布になりました。
大判のものは、ぐるぐる巻いたり肩からすっぽり身体を包んで服一枚分の代わりにお使い頂けます。

当日は実際に触れて、巻いてみていただけたらと思います。

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力づよさと優しさのたっぷりつまった布。
本多さんの想い描く布の姿、鮮やかになって、
こうしてこの場に戻ってきてくださったのですね。

3年前、「工房からの風」出展後に染織の修行のために、
京都に移られたおふたり。
出展後にくださった文章を基にした「凪ぐ浜の宝もの」
あらためて、皆さんにも読んでいただきたく、ここにリンクいたしますね。
→ click

本多さんたちにとって、この場で出会う方々と交わす言葉や想いは、
おふたりの制作の上でのかけがえのない養分なのではないでしょうか。
ぜひ、今のHonda Silk Works の布を手に取って、
その感触を味わっていただき、
感想をお伝えいただきたいと私からも願っています。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、いずれかを教えてくださいますか?

A2
音楽が大好きでよく作業中に聴きます。
織るときは集中したいので、
Glenn Gould の『The Goldberg Variations 』や
Pablo Casalsの『Cello Suites Nos.1-6』等が多いですが、
染めている時は民族音楽等を大音量で流すことが多いです。

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染める時と織る時にともにある音楽が違うというのも面白いですね。
でも、なんとなくわかるような・・・。
そして、作られる布にそれが響いているような気もします。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
それは茅葺き屋根です。

茅葺き屋根の家に引っ越しをしました。
いつか(近々!?)葺き替える時の為と、
少しでも自分で修繕出来るようにと、
茅葺きの勉強会に参加してきました。

屋根の上で触れたものは、
木・竹・草 ”そこらへんにあるもの”。
“そこらヘんにあるもの”
が、人の知恵と技術で
想像を絶するものへと変わって行く様を目の当たりにして、
改めて素材と人の手について考えた貴重な体験でした。

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おふたりの暮らしのダイナミックさは、
「生きている」ことを十全に楽しみ、味わい尽くしている、
そんな気持ちよさに満ちていますね。

今できることを先送りにしない。
今すべきことをやり尽くす。
“そこらヘんにあるもの”
の尊さを見出す人の生み出す布、
ますます楽しみになってきました。

Honda Silk Worksさんの出展場所は、
galleryらふとの西側の日本庭園調の空間。
3年前と同じ場所で、進化した布に出会ってみてください。
ますますふかぶかと豊かになった笑顔のおふたりに出会えますよ。